J’ai acquis la partition de 『La nativite du seigneur: Volume 1』 par O.Messiaen

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 連休中にMessiaenのオルガン作品『La nativite du seigneur-主の降誕-』(1935)
の楽譜の第一巻を購入しました。
この作品は「Neuf meditations pour orgue-オルガンの為の九つの瞑想-」という
サブタイトルを持ち、全9曲から成ります。
今回入手した楽譜は、この9曲を4分冊したうちの第一巻で、
以下の3曲が収録されています。

1. La Vierge et l’enfant-聖母と嬰児-
2. Les Bergers-羊飼いたち-
3. Desseins eternels-永遠の目的-

 楽譜の冒頭には、2頁に渡って「Note de l’auteur-作曲者の注解-」が
仏・英・独と3ヶ国語で書かれており、
ざっと見た処、恐らく『我が音楽語法』からの抜粋と思われる
「M.T.L旋法」の解説、「リズム論」の解説などが明記されています。

 前回入手した『Diptyque-二枚折絵-』(1929)の2部構造の拍子は、
前半は2/4、そして後半は4/4と明記されており、従来の古典的な記譜通りに
一小節を等間隔で譜読みする事が出来ます。
しかし、この1935年に創作された『La nativite du seigneur-主の降誕-』では、
いよいよ氏独自のリズム論が展開されていると見受けられ、
譜面頭には拍子の設定が存在せず、様々な変拍子が指示なく記譜されています。
第一曲目の一小節目などは、「3/4+1/16」といった具合に受け取れば
よいのでしょうか。
既成のSolfege概念(一小節を等間隔に割った内の音価が何拍かといった概念。
すなわち、4/4ならば、一小節を4等分したうちの何拍かというリズム読譜。)
を暫し離れて、これらの表記のリズム音価を身体で体感するには、
まだまだ相当な慣れが必要でしょう。

 また、在る処では1929年に書かれた『Prelude pour piano』に
譜づらが非常に似ている箇所もあり、1935年に書かれたこの作品が
『Prelude pour piano』の6年後に創作されたという軌跡がうかがえそうです。

 また更に作曲家Messiaen像に一歩近づいてゆける事に、
大いなる期待を寄せています。

赤坂樹里亜

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