【Messe de la Pentecote -聖霊降臨祭のミサ- Pour Orgue (1951)】

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オリヴィエ・メシアン作品の全容を概観した時、初期の作品の幾つかに
「死」をテーマとしたものが散見されるものの、
死者を弔う目的の、いわゆる「レクイエム」と銘打ったものは皆無です。
そこで、副次的に眼に留まるのは、この《Messe de la Pentecote》(1951)でした。
「Pentecote -ペンテコステ- (聖霊降臨祭)」とは、イエスの死後、
3日後に地上に現れた事を祝する「復活祭」(イースター)から数えて、
50日後を祝う祝日だと云います。
メシアンは、この「ペンテコステ」に因んで、以下の5曲から成る
オルガンの為の組曲を残しています。
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Masse de la Pentecote –聖霊降臨際のミサ- pour orgue

Ⅰ Entree -入口- (Les langues de feu –炎の言葉たち-)
Ⅱ Offertoire -奉献文- (Les choses visibles et invisibles –目に見えるものと
目に見えないもの-)
Ⅲ Consecration -聖別- (Le don de Sagesse -智慧の恵み-)
Ⅳ Communion –聖体拝領- (Les oiseaux et les sources –鳥たちと源泉-)
Ⅴ Sortie -出口- (Le vent de l’Esprit –聖霊の風-)

作曲日時 1951 1月21日 パリにて書き上げる
メシアンはしばしばサント=トリニテ教会での即興演奏の集大成による作品を
語った。
(1950年に書かれた作品。しかし、ずっと以前にオルガンで即興演奏されたもの。)
出版社 Alphonse Leduc (1951年12月 パリ)
初演日時 ⅡとⅤは(少なくとも)1951年5月13日
「聖霊降臨祭」の期間に パリ サント=トリニテ教会
オリヴィエ・メシアンによる
演奏時間 30分

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メシアンのカトリック信仰に於ける位置づけとして、この作品はどの様にして
メシアン作品の中に「在る」のか、
「作品の意義」を知りたく思いました。

追伸 :写真はエル・グレコの『聖霊降臨』(1605-1610)の絵画。

赤坂樹里亜
Le 15 Octobre 2013 16h54

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