昨日、メシアンがしばしば作品中で使用する電子楽器オンド・マルトノとの
因果関係は、もしや切掛けはピアニストのイヴォンヌ・ロリオの妹の
ジャンヌ・ロリオの影響かしら、という仮説を立ててみましたが、
更にもしかすると、この楽器の発明者モーリス・マルトノ自身との
交流が在った為かも知れません。
モーリス・マルトノは1947年にパリ音楽院で教鞭を取ったとの記録が在りますし、
それ以前のメシアン作品で言えば、1937年に『Fete des belles eaux -美しき水の祝祭-』という
オンド・マルトノ独奏曲(全8曲)があり、
同年1937年にモーリス・マルトノは、「芸術と技術の国際展示」に於いて、
初のグランプリを受賞したとの記録もあります。
このオケを率いたのは『三つの小典礼』(1943-1944)初演時にオンド奏者を務めた
ジネット・マルトノ(モーリス・マルトノの姉妹)だったといいます。
こうした記録を更に探っていって、メシアンのオンド・マルトノへの
愛着を探ってゆきたいと考えています。
また、わたくし自身もオンドについての楽器法を学んでゆきたく思います。
赤坂樹里亜
Le 28 Juillet 2013 12h24