改めまして、こんにちは。
7月22日の8h頃、無事に成田空港に降り立ちました。
この一週間ほどのBali島滞在は、実に得難い様々な経験をさせて頂きました。
国際情勢などを含めご心配頂いておりました日本の友人知人の全ての方々に、
深謝申し上げます。
さてBali島リゾート地に於いては、伝統舞踊、民族音楽等の実演が多々あり、
触角を常に働かせて、能動的に現地の音楽を聴取しておりました。
それといいますのも、御存じの通りOlivier Messiaenの創作技法の一つには、
インドなどを代表する「アジア的民族音楽由来のリズム技法」が挙げられるからです。
わたくしの研究を行っております《Trois petites liturgies presence divine
-神の現存の三つの小典礼曲-》(1943-44)の第2番には、特徴的なアジア性を
享受する事が出来ます。
現在、第3番のみ研究が進行中ではありますが、この第2番に関しましては、
インドの民族音楽デシ=ターラの研究資料が上手く見つからず、ペンディング状態と
なっておりましたが、今般インドネシアに赴き現地のガムランを多々聴けた事により、
ここへのアプローチへの軌道も、掴みかけているところです。
長年懸案となっていた事項に光が差し始め、「時が訪れた」と感じました。
様々偶然訪れる出逢いに、深く感謝しております。
皆様の御多幸も陰ながらお祈りしております。
どうか皆様にとり、健やかな時が訪れます様に。
今後とも、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
赤坂樹里亜 拝
le 25 juillet 2016 13h48
O.Messiaenの「アジア性を伴うカトリック作品」といえば、最も顕著なのは、
《我が主イエス・キリストの変容》(1965-69)が挙げられると思います。
le 25 juillet 2016 14h22