教室blogでは大変ご無沙汰しております、赤坂です。
専ら慶應義塾大での論文執筆のための諸々に忙殺されておりますが、健康管理に留意するため、ヨガスタジオに通っています。
当初の目的はマシンピラティスでインナーマッスルを鍛える事でしたが、知人の勧めからホットヨガにもチャレンジして、案外心地よくハマっております。(笑)
さて、そもそもピラティスとは、日本ではそれほど知名度はないかも知れませんが、ジョセフ・ハベルタス・ピラティス氏(生誕年不詳)によって1920年代に発案された身体的健康と幸福感を得るためのメソードです。これが発展してゆき、第一次世界大戦時には負傷した兵士のリハビリに広く使用されていたとの事です。現在では女性のダイエット目的や、ボディメイク及び健康増進のため、日本でも愛好者が増えつつあるようです。
また、ピラティスには「マットピラティス」と「マシンピラティス」があります。マットの方はヨガに似た動きで自身の身体の重さで負荷をかけてゆくものですが、「マシンピラティス」の方はリフォーマーと呼ばれるマシンの助けを借りて行うものですので、負荷のかけ方をスプリングの強弱などによって調節する事が出来、初心者には取り掛かり易いという利点があります。
こうしたマシンピラティスは「積極的エクササイズ」と言えるでしょう。
他方でヨガの起源は、紀元前の古(いにしえ)の昔からヒンドゥー教やバラモン教の修行僧が自身の修行のために行った「①呼吸」・「②アーサナ(ヨガのポーズ)」・「③瞑想」を三位一体とした修行法から興り、様々な流派に分派しながら現代へと伝承されたものです。
また「ヨガ」とは、サンスクリット語で「yuji(ユジ)=繋ぐ」という意味を持つとの事。
即ち、自身の身体と心を「繋ぐもの」、そして他者と自分を「繋ぐもの」としての思想をも持つとの事です。
兎角、日々の雑多な事象に疲弊している現代人に取り、「自身の内面を見つめる空間と時間」としてヨガスタジオに入るひと時は、外界を遮断して自身を内観する事によって、「自身の柱」を安定させるのに非常に効果を得る事が出来るように思います。
以上の理由から、「①マシンピラティスで積極的に心身を鍛え」、「②ホットヨガでは心身共に緩ませて命の洗濯をする」というサイクルは私に大変合っているようで、ヨガスタジオに入ると一気に心が躍ります。
結論は、自身に合った健康維持法を見つけて、末永く研究や教室業務に勤しんでゆく事が出たら、至福の人生となるでしょう。この生活が送れます事に感謝致します。
メシアン研究を行っている私の信条はカトリック信徒となって、西洋哲学をこよなく愛してはいますが、そうかといって「東洋のヨガ哲学」が偽物という事もないでしょう。メシアンの《トゥーランガリラ交響曲》も根底にはヒンドゥーの愛の思想が色濃く反映されています。
従って、西洋的神学から見た東洋の魅力にも着眼しながら、私のプライベートもヨガスタジオと共に成長してゆければと思います。
どうぞ皆様方も来るべき新年度に向けて、ご多幸ありますように。
赤坂樹里亜
le 36 mars 2024 18h05